「ALIAS」シーズン3 第1話(通算第45話) THE TWO2005年11月14日 22:26

香港のCIAセーフ・ハウスでヴォーンから空白の2年間の説明を受けるシド。
偽フランシーとの格闘のあと、シドのアパートは火事になり、
ウィルは一命をとりとめたが、謎の焼死体のDNAがシドのものと一致した。
シドは死んだ、と皆理解した。
ヴォーンはCIAを辞め、教師になっていた。
と、話の途中で、ヴォーンを襲うシド。
「フランシーのように偽者なんでしょう?スローンに雇われているんでしょう?」
ヴォーン以下、現地の捜査員を倒し、脱出をはかるシド。
しかし、ヴォーンに麻酔銃で撃たれてしまう。

シドが目を覚ますと、そこは海軍病院の病室。ディクソンが現れる。
「香港に行ったのはヴォーンで。彼の話は事実だ。」
ディクソンを質問責めにするシド。
「見たこともない傷が腹部にあるのは何故?」
FBIのケンダル副本部長を呼べ、とシド。
彼はもう副本部長ではない、半年前から僕が副本部長だ、とディクソン。
そこにワイスが現れる。極秘事項の報告とのことで、病室から出てディクソンと話す。

CIA捜査官キングスレーから情報が入った。
彼はある荷物(それは囮でもある)を手に、
フランスのアビニョン行きの列車に、予定どおりに搭乗した、と。
しかし、別途入手された情報によると、カヴァメント(修道院の意)という組織が、
キングスレーを襲い、荷物(マイクロ・チップ)を奪う計画があるとのこと。
しかし、キングスレーにその情報を伝える手段がない。
シドはガラス越しに二人の会話を読唇術で聞いているようだ。
だが、CIAはパリ郊外にある、カヴァメントのアジトの情報を入手していた。
ディクソンはフランス国鉄(SNCF)にコンタクトをとるようにワイスに命じる。
その列車を次の駅で停車させ、キングスレーの搭乗を確認するように、と。
あわせて、アジト襲撃に備え、チームを準備させておくように、と。

ディクソンはシドの病室へ戻る。
「父はどこ?何を話してたの?」
「ジャックは収監されている。NSC(国家安全保障会議)が独房に監禁した。もう1年になる。面会はできない。」

フランス、リヨン
列車で移動中のキングスレーが何者かに襲われ、隠し持っていたチップが奪われてしまう。
チップの中には飛行機の設計図が入っている。
海軍病院。ワイスがシドに付き添っている。
突然目を覚ますシド。「何処にいたかを思い出した。」

指令本部。シド、マーシャルと感動の再会。キャリーは妊娠していた。パパはなんとマーシャル。
ディクソンとNSCのロバート・リンゼイに、昨晩思い出した事を話すシド。
シドが捕らえられていた建物はパリにあり、そこにいた人物も覚えている。少なくとも3人はいた。
リンゼイは、昨晩キングスレーが暗殺されたチップが奪われたことをシドに告げる。
キングスレーはステルス型の偵察用無人飛行機を設計していた。
彼はその設計図をアヴィニヨンに届ける途中で殺され、設計図は奪われた。
この飛行機は輸送機としても使用可能で、生物化学兵器として使われる恐れがある。
犯行グループについての詳細は不明だが、その組織は「カヴァメント」と呼ばれているらしい。
手がかりをもとに、パリにあるアジトにチームを送り、そこを襲撃する計画だ。
シドはアジトの資料を見て、見覚えがあると答える。
ディクソンはその任務にシドを派遣する事に反対するが、
リンゼイはシドの記憶が必要だと譲らない。口論する二人をシドが止める。
私はパリでは役に立てる。但し任務に加わるには条件がある。父に今直ぐ会わせて。

刑務所。髭ぼうぼうの父ジャックと再会するシド。
ジャックはシドの謎の死を解明するため、元妻のイリーナ・デレフコの力を借りていた。
しかし、イリーナはCIAのお尋ね者。それに気づいたリンゼイによって収監された。
マーシャル特製の盗聴防止腕時計を起動するシド。
ジャックは、シドの謎の死とその後の足取りを調べるのは思いのほか厄介だった。
今のジャックにはもう無理なので、シド自身が調査を続けるほかない。
その為には、今回の任務を成功させ、CIAに完全復帰しすること。
そうすれば、ジャックが調べたファイルを見ることができる調査ができる、と言う。
しかし、父がいないと何もできないと答えるシド。
ジャックは、他に方法はないし、CIAはシドを疑っているので、結果が必要だ。
私はお前が生きているのがわかっていた。そして探そうとした…とここで時間切れ。

パリ。
チームに任務の説明をするワイス。
これから襲撃する建物は、かつてシドが捕らえられていた場所。
本部ではディクソンとリンゼイが現地の衛星画像を見ている。
建物に突入するチーム。中には誰もいないようだ。
ディクソンが衛星画像から敵を発見、ワイスに知らせる。
と敵からの銃撃。退却を命じるディクソン。ワイスとシドは二手に分かれる。
ワイスは負傷しているチームの一員を発見。その傷の手当てをしている間に敵に気絶させられる。
その男は、キングスレーを列車で襲い、チップを奪った者。
ワイスが殺されかける寸前で、シドが間に合う。一瞬、見合う、敵の男とシド。
以前に面識があるかのよう。男は車で逃走。
チームは、ワイスとシド以外、全滅。
実は、シドがこの建物のことを知っているというのは嘘だった。
CIAに完全復帰するために一芝居したのだった。
本部に戻ろうと言うワイスに、戻れないとシド。チップなしでは、父ジャックを助けられない。
シドは、やはり、ワイスを殺そうとした男に心当たりがあるようだ。
マウンテニアというコード・ネームを捨て、
文字どおりフリーランサーとして、単独で行動する決意のシド。
そんなシドにワイスはスローンに合いに行けと言う。
スローンは恩赦を受け、現在はCIAのコンサルタントをしながら、
スイス、チューリッヒのWHO(世界保健機関)の運営をしている。
この話はなかった(シドは行方不明という)ことにして、チューリッヒへ向かうシド。

チューリッヒ

スローンのオフィスに強引に入り込むシド。スローンと再会。
ワイスを殺そうとした男の情報を求めるシド。
それを予め承知していたかのようにファイルを手渡すスローン。
その男の名はゴルデイ・ヴォルコフ。
ロシア内務省出身で、凄腕の暗殺者だ。
スローンはシドが自分を頼って来ることがわかっていた。
その目的も、これから何をしようとしているのかも。
昔のような関係に戻ろうと言うスローンに対し、
シドはペーパーナイフでスローンを後ろ手にする。
空白の2年間について追求するシド。
スローンが罪を償ったことを信じられないシドだが、
デスクの雑誌等がはからずもそれを証明していた。
多くの子供達を飢餓から救い、ガン研究も実績を上げていた。
「ランバルディの装置を覚えているかい?」
「その装置はとてもシンプルなメッセージを我々に教えてくれた。」
「その言葉を認めるのに少し躊躇いも覚えたが、それは”平和”だ。」
「その時私は気づかされた。今まで間違いを犯していたことを。」
「そこで、CIAに協力することにした。」
「あなたがCIAをどう騙したか知らないけど、私は信じない。」

舞台は変わって、仏語や伊語で公衆電話をかけまくるシド。
漸く英語が通じる人間とアポを取ることができた。

その男と会うシド。
その男はシドが死んだと思っていたらしい。
ヴォルコフについての情報を聞き出すシド。

指令本部。ディクソンがリンジーに司法局から連絡があったと伝える。
リンジーはシドを国家反逆の容疑者のリストに入れたようだ。
「シドニーは逃亡者だ。」
「だから彼女を行かせたくなかったんです。」
「彼女は無事にここに戻したいんです。」

ヴォルコフは明日の夜、チェコのプラハで約束があるようだ。
その男はその場所も知っていると言う。
おそらくその何かを届けるのだろう。シドが探している何かを。
ヴォルコフの車は完全武装された装甲車両並だ。
こちらにもそれなりの装備が必要だ。用意できるが、どうする?
「着替えがあれば、それだけでいいわ。」
着替えるシド。右下腹部に傷跡がある。
真っ赤なドレスで真っ赤なフェラーリに乗りプラハに向う。

プラハ。人気の無い道路でヴォルコフの車と一人対峙するシド。
不適な笑みを浮かべ銃を取り出し車を破壊するシド。
ヴォルコフから何とかしてチップを奪うシド。フェラーリでその場を立ち去る。
ヴォルコフは自らのナイフが刺さり死亡。

作戦本部に戻るシド。ディクソンとリンジーのいる部屋に押しかける。
チップを手渡すかわりに父ジャックの釈放を求める。
脅しははったりだと言うリンジーに対し、
ガス・バーナーでチップを燃やそうとするシド
「彼女は本気ですよ。」とディクソン。
「わかった。」シドの復帰とジャックの釈放の書類にサインするリンジー。

マイケルと再会し、矢継ぎ早に叱責するシド。
「私があなただったら、ずっと待っていたわ。」

作戦本部で父ジャックと再会。抱きしめ合う二人。
「お前に見せなくてはならないものがある。が、ここでは駄目だ。」

別室、二人きりでモニターを観る。
ジャックある任務でアンドリアン・ラザレイという人物を調査していた。
ロシアの外交官だ。シドは見覚えがないと言う。
ラザレイのオフィスに仕掛けられた隠しカメラの映像を観る二人。
金髪の女性が部屋に入る。それは変装したシドのよう。
「この映像を観て、お前が生きていることを知った。」
シドは全く覚えていない様子。
そして、その金髪の女(シド)はラザレイを暗殺した。

次回に続く。