「ALIAS」シーズン3 第3話(通算第47話) REUNION2006年03月20日 23:30

モスクワ

昼間の公園で思い思いにくつろぐ市民。そこに轟音。隕石のようなものが落下、公園は跡形も無く消える。

ロス

夜。シドとワイスは二人きり、シドの部屋で酒を飲んでいる。かなり強そうなお酒をストレートで飲んでいる。二人ともかなり酔っぱらっている。

 このまま男と女の関係にならないのはワイスが「slave to advertising」だからかな?
 詳しくはこちらを参照→http://cybermama.blogzine.jp/cybermama/2005/12/post_164c.html

シド「ものすごく曖昧な言い方かもしれないけど、火事で家財道具を全部失っても、それはそれでいいこともあったんだ、って思えるようになったのよ。」
ワイス「え?今、何て言ったの?」
シド「死にかけたけど、また生き返ったって感じだって言ったの。」

シドがワイスに酒を注ごうとする、もう勘弁という感じのワイスだが、仕方なく一杯もらう。

何もかも失ってしまったと言うシドに対しワイスが言う
「でも、君の心の中には、君が愛したもの、君を切なくさせるものがまだ残ってだろ?それはもう戻ってこないかもしれないけど。」
「ごめん、もののたとえだよ、深い意味はないよ。」
苦笑するシド。「あなたの言いたいことはわかるわ。」

 これって、ヴォーンのことかな?

シド「『アリスと不思議な国』の初版本を持ってたの。5歳の誕生日にママからプレゼントされたの。」
「私とママとの関係はジェット・コースターみたいに目まぐるしく変わったし、ママが今どこで何をしてるのかもわからないけど、
その本は私にとって一番のお気に入りなんだったと思えるのよ。」

最後の一杯を注ぎながらワイス「本日はこれにて閉店。」
ワイス「この部屋にいる太った人に乾杯。」
シド「それ、わたしのこと?」ワイス「おいおい。明日から、君とヴォーンはまた一緒に働く。」シド「ローレンも一緒にね。」
ワイス「そう、ヴォーンの奥さんともね。」「いいかいシド、君が誰かに何かを話したくなったら、僕はきみの素敵な友人になれると思うよ。」
「僕の肩を借りて泣いてもいい。」「そんな時の為に、僕は君の傍にいてあげたいと思ってるんだよ。」
シド「なら、明日はきっといいことあるかも。」「でも、飲み過ぎちゃったかも。」

立ち上がるワイス。シドの部屋から去って行く。

作戦本部に出勤?するシド。会議室にはヴォーン夫婦が既にいた。
ヴォーン「おはよう、シド。ローレンとはもう会った?」シド「えぇ。」
ローレン「昨日はごめんなさい。少し言葉を選ぶべきだったわ。」
シド「気にしないで、勝手に割り込んで行ったのは私なんだから。」
ローレン「でも…。」シド「私なら大丈夫よ。」

そこにマーシャルが駆けつける。「君の為にCDをつくったんだ。君がいなかった2年間に流行った曲を沢山入れたんだ。」
「流石に、ありきたりなお行儀の良くないバンドとかを全部を聞くのは無理だから、あ、J.T.は別だよ。ティンバーレイクなんか感動ものだよ。」
「そうそう、一番大事なのはね、こうゆう音楽を聴くことによって、君の脳の中にある海馬を刺激して、
無くした記憶を取り戻すことができる切欠になるんだよ。これは科学的には証明されてるこなんだ。」
シド「ありがとう。」
ヴォーン夫婦を見てマーシャル「あ、お邪魔だったかな。」

< 2006/3/20 23:30 >

そこにディクソンが現れる。緊急ミーティングが始る。
「たった今情報が入った。モスクワ時間午後4時47分、ロシアのミサイル早期警戒システムが作動した。 」
「このシステムは来るべきミサイル攻撃を想定したシステムだったが、今回検知されたのはミサイルではなかった。」
「起動を外れた人口衛星がモスクワに落下した。」
「だが、ロシア側はミサイル攻撃を受けたものとし、ロシア大統領は核による反撃の準備に入った。」
「核ミサイル発射のカウントダウンの段階まで準備は進められた。」
「しかし、ほどなくして、ロシア側は落下地点の衛星画像を入手し、報復ミサイルの発射は未然に食い止められた。」
「10分後、エシュロンは、サークとこの男の間で交わされた守秘回線の通話を傍受した。」
男の画像がモニターに映し出される。「ボリス・オランスキー大佐。」「1996年にロシア宇宙軍を不名誉除隊されている。」
「それ以降、オランスキーはの非公式のフランス政府請負業者に雇われている。」「この衛星は彼等のものだ。」
ヴォーン「オランスキーが自分の衛星を態々落下させたと言うんですか?」「その他に情報はないんですか?」
ディクソン「まだ、ない。」「だが、先程の傍受した通話内容によると、オランスキーとサークは次の計画を企んでいるようだ。」
「我々はサークがメキシコ・シティにいることをつきとめた。」「サークは現地捜査官の監視下にある。」
シド「サークを捕らえられるなら、喜んでそのチームに加わるわ。」
ディクソン「サークの身柄を拘束するが目的ではない。」
ローレン「NSCはサークを泳がせることによって、カヴァナントに関する情報を得ることができると考えているの。」
「サークは私達をカヴァナントの中枢へと導いてくれるはず。」
シド「そんなの机上の空論に過ぎないわ。5分もしたら私達はサークを見失ってしまうわ。以前にそうだったように。」
ローレン「あなたは知らないかもしれないけど、この2年間で私達の調査能力は向上しているのよ。」
シド「ええ、そうね。私はこの2年間で多くのものを失ったわ。」
「でも、サークがアメリカとロシアに敵対している組織と手を組んでいるのはわかってるわ。」
挑発気味にローレン「説明不足だったようね。衛星画像の解像度は劇的に向上してるの。」「サークをリアル・タイムで追尾することもできる。」
次第に熱くなるシド「世界中のどんなテクノロジーを使ったって、私達の問題は解決しないわ。」「私達はサークみたいな人間の行動を止めようとしてるんだから。」
「私だってあなたが言う戦略のことは良く解ってるわ。」「私はSD-6に対抗する為にCIAに雇われたの。」
既に口論の域に入ってしまったシドとローレン。他のメンバーも気が気ではない。
ローレン「あなたが考えてるリスクも私達の分析の想定内なの。」「SD-6ですって?アライアンスはもう存在しないのよ。」
シド「SD-6とアライアンスが崩壊したのはスローンの企みよ。そんな男をホワイト・ハウスは恩赦した。」
「お願いだから、私が生き抜いてきた過去を歪曲するのはやめて!」
ヴォーン「二人とも、そこまでだ!」「僕達は、サークによって、全面核戦争の一歩手前まで追い詰められたんだ。」
「エシュロンが傍受した情報によれば、それは前段に過ぎない。」
「僕だってサークを捕まえたい。でも、彼の身柄を拘束してもカヴァナントの動きを止めることはできない。」
ディクソン「今の段階では、サークは泳がせておくことにする。」「シド、ワイス、二人はサークを追って、オランスキーとの面会場所へ飛んでくれ。」
「今回は監視するだけだ。次の計画が何であるかを探ってくれ。」「出発は1時間後だ。」
ひとまず作戦会議終了。


まだまだ先は長いよ…。